共有から音楽を伝える/音楽サービス総まとめ

アイキャッチ

いつのまにか連載みたいになってしまった音楽ビジネスの話。

過去記事はこちらから。
音楽はもともと無料のものだったのだ
音楽は『所有』よりも『共有』で事足りてしまうのか
共感だけでは足りないし、共有だけでも足りない<
『共感』と『共鳴』は明確に違うのではないか?

さて、僕らはわざわざCDを買わなくても、至る所で音楽を享受できる。音楽ビジネスの中でこの一連のサービス群は無視できないだろう。同時にそれに抗おうとするのも、もはや難しい。

では、使ったほうがいい。自分たちに還元されるように使ったほうがいい。

音楽を共有されるサービスを用いて、リアルな『場』に人を呼び、そこで収益を上げ、そして結果的には楽曲売上も目指すという方向だ。

もちろん、共有されただけでは意味が無い。それはあくまで始まりであり、方向性の転換だ。同時にアーティストサイトやレーベルサイト、フェスサイトなども大いに変革が必要だ。その具体的方法は次回にして、今日はいまある共有される音楽サービスを総まとめしてみようと思う。

【音楽サービス一覧】

【mog】

クラウド型音楽ストリーミングサービス。月額5ドルで何百万という曲をインターネットを通してオンデマンドで聞ける。日本ではまだ使えない。

【Qriocity】

ストリーミング型の月額制音楽配信サービス。同サービスは2010年以降の同社製ネットワーク対応BRAVIA、BDプレーヤー、BDホームシアターシステムのほか、PS3やVAIOなどでも利用できる。
日本ではまだビデオのみ。

【last.fm】

音楽的指向を反映するSNSであり、それを通じてユーザー同士の音楽的なつながりをつくり出す。JASRACとの契約成立により、日本語版でも音楽の試聴が合法なサービスとして開始された。

【spotify】

スウェーデン人起業家によって設立された無料音楽ストリーミングサービスのSpotify。現在利用地域は欧州の一部の国に限られるが、それらの国での音楽
の楽しみ方を劇的に変えつつある。1000万曲以上という膨大なデータから聞きたい曲をピックアップ。オフラインで使用できるようにキャッシュも可能。一
部有料。また、国により制限あり。公式には日本では現在使用できない。個人的に要注目のサービス。

【soundcloud】

アーティスト自身が楽曲をアップロードし公開するサービス。
ユーザーをフォローしたり、シークバー上にコメントができたり、SNS的な要素を持った機能が充実している。
インディーズが多いが、メジャーアーティストや有名レーベルのアカウントもある。

【Jamendo】

アーティスト自身が楽曲をアップロードし公開するサービス。膨大な楽曲数を誇り、質も高い。
インディーズアーティストがメイン。

【Bandcamp】

アーティスト自身が楽曲をアップロードし公開するサービス。
アーティスト毎にページがデザインができるらしく、アーティスト毎の個性も楽しめる。
気に入った楽曲を購入することも可能。

【thesixtyone】

他と同様、アーティスト自身が楽曲を公開するサービスだが、トップページで人気順に音楽が流れていくユニークなサイト。

【Soundtrckr】

無料ストリーミング再生のインターーネットラジオ。
お気に入りのアーティスト名を検索すると、似た系統の楽曲を紹介してくれる。

【finetune】

無料ストリーミング再生のインターーネットラジオ。
お気に入りのアーティスト名を検索すると、似た系統の楽曲を紹介してくれる。

【8tracks】

お気に入りの8曲を選んでオンラインミックステープが作れる「合法的Muxtape」サイト。
友人と共有することができる。お気に入りのDJが新しいミックスを公開したときにアラートを受け取れるようになるほか、
自分の全プレイリストに付けられたコメントを1ページでまとめて見ることができる。

【Grooveshark】

楽曲が購入可能なストア、他のユーザと繋がることのできるSNSといった機能を持つ、オンライン版のiTunes。
Groovesharkはユーザに音楽ライブラリのインポートを可能にしている。
それによってユーザはインターネット接続を有する全てのコンピュータから、音楽ライブラリにアクセスすることができる。
また、ユーザは自らのライブラリにない音楽を無制限にストリーミング再生することができる。無料で。日本語もあり。

【myspace】

ご存知世界中に会員が存在する音楽・エンターテインメントを中心としたソーシャル・ネットワーキング・サービス。

【君のラジオ】

指定したアーティストの曲のYouTube動画を連続再生できるサイト。「似ているアーティスト」も表示してくれる。
簡単操作で好きな楽曲を検索してプレイリストに追加していくだけで自分の好きな曲ばかり流れる無料の音楽サービス。
youtubeから引っ張ってくるのだが、著作権的な部分でどうかという問題はあるが、素晴らしい。

【fizy】

「fizy」とはウェブ上に存在する音楽&PVを検索して再生してくれるサイト。 ダウンロード等には対応していないが、
プレイリスト機能や曲が多い。

その他、amazonのCloud Driveや近い未来現れるであろうであろうクラウドiTunes。
先日発表されたGoogleの音楽サービスと次から次へと出てきている。

また、映像音楽サービスでいえば、youtubeやvimeo、写真でいえば、flickr、instagramも「音」以外で伝えることができる。ユーザ主体という意味ではviddyもありかもしれない。
そのあたりのアーティスト主導かユーザ主導かはまたのときに。

大きく分けると
・クラウド型の音楽サービス(購入も可能)
・ダウンロード型音楽サービス
・インターネットラジオ
・映像付きの音楽サービス

上記4つにわけられる。
合わせて、無料、有料、一部有料などにもわけられる。

また、今後は音楽や映画の共同購入なんかもこれと別に出てくる可能性もある。

これを用いてどう共有してもらい、『場』へ来てもらうかがポイントになる。
同時に市場を日本だけに定めるか、世界に定めるかでも、選定ポイントは変わってくるだろう。
そのあたりも鑑みながら、次回はアーティスト、レーベルサイト、フェスサイトについて考えてみたい。

なにかこれ以外でもこんなのあるよ!とかあれば教えてください。