ソーシャルによって『点』を『線』にし『円環』へ

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最近多くの知見のある方たちと意見交換をさせて頂いて、その備忘録的なものを。

これからの時代は共有→共感→共鳴の仕組みをいかに生み出せるかがキーワードだと書いてきて、その到達する場所は『リアル』だと思っている。

ただ、共鳴に至るまでにソーシャルができることはたくさんあって、それは共有フェーズでも共感フェーズでも当てはまる。
むしろ、共鳴を鳴らせることができるのは、ソーシャルではないと思っている。

いま、音楽に限らずソーシャルを活用した施策が広がっているがこと音楽に関して言うとソーシャルが主役になることはなりえない。

ソーシャルにできることは、共有→共感が中心軸になる。
そして、共鳴に至るまでの後押しをしてくれるまでがソーシャルの役目であり、ソーシャルによって共有→共感→共鳴のサイクルをいかに創れるか。

共有→共感→共鳴はソーシャルによって『円環』を生み出す。
共有で『点』を集め、共感で『線』を紡ぎ、共鳴で『円』を描く。

回りまわって、巡り巡って、人と人とをつなぎ、想いをつなぎ、音楽をつなげていく。
ソーシャルによって『点』を『線』にし『円環』を生み出す。

共有→共感→共鳴から、もう一度共有→共感→共鳴へ。
螺旋のように円環を描きながら、人へ社会へ広がっていく。

「ソーシャルレゾナンス:共鳴」を太陽系の太陽のように中心点として、太陽のまわりを他の惑星がぐるぐる回転し、重なりあい、つながる。
そんな風に『円:サイクル』を生み出すところにソーシャルは価値を生むのだと思う。

リアルで、生で見ることが心を震わせ、共鳴へつながったとき、人はその『身体性』や『体験価値』に意味を見出し、もしかしたらCDを購入してくれるかもしれないし、ダウンロードしてくれるかもしれない。人を連れてきてくれるかもしれない。

例えば、オーストラリアのバンドJohn Butler Trioは超絶的なギターテクニックを持ったバンドだが、それは音源で聴いてもわかる人にはわかるが、わからない人にはわからない。それがソーシャルの力によって疑似体験できたりする。

これがギター1本の音なのか?と驚愕し、興味喚起が生まれ、能動的にユーザが動き出す。・・・かもしれない。ただ、どんな形であれエバンジェリストがライトユーザを引き込んで行くことがあるだろうと思う。

音でもいいし、それ以外でもいい。とにかくいろいろな切り口、フックで共有、共感される架け橋を作り出せるかが今後大切なことになっていくことになるのではないだろうか。それはライブパフォーマンスでもいいし、アーティストの人間性でもいいし、音楽から紐付く記憶やエピソードでも構わない。

もうひとつの例としてライブパフォーマンスでいえば、Jonsiの映像と連動したライブやMuseのように壮大なライブ演出を生でしか体験できないものをソーシャルの力でその場の共鳴を擬似ではあるが共有、共感へ変換させる。

もちろん、本質はアーティストの音源であり、ライブそのもののクオリティーだと思うので、まやかしは何をやっても難しい。本物しか生き残らない。

どんなにソーシャルグラフを用いたミュージックビデオを作っても、アーティストのCDが売れるなり、ライブ動員数が増えるなり、飯を食えなければ意味はない。その中で、ソーシャルはアーティストとユーザ、ユーザとユーザをつなぐ架け橋であるべきだと思うのです。

そっと背中を押してあげる。いろいろなグラフの中で、いろいろな人が背中をそっと押してあげる。その『いろいろなグラフ、いろいろな人』がソーシャルで可視化され、価値を見出し、共有→共感→共鳴の円環を創りだしていくことが大事なんじゃないかなあと思っているのです。

ソーシャルの本質的に素晴らしいところは、生身の人間が息づく場所で、アーティスト(企業)とユーザがコミュニケーションをとれることであり、
ユーザとユーザがアーティスト(企業)を作っていく、いけることが最も素晴らしいことだと思うので、手段の目的化ではなく、本質を見ながら考えていけたらと思う。

その本質を前提とした上で、ソーシャルグラフを使う、インタレストグラフを使うことは全然アリだと思います。

私は音楽の力を信じてるし、日本のコンテンツビジネスの力を信じてる。
この素晴らしいものをみんなが『協働』で動き、考え、作り、マネタイズできる仕組みを作りたいとここ最近、つらつらと思っているのです。

音楽が必要な人も、そうでない人も、音楽に限らず、ソーシャルネットワークを通してコンテンツビジネスがもっと発展、成長できるといいなあと思っています。

さて、いよいよ夏フェスシーズンが本格的に到来です。夏が始まりました。

最後に今日ご紹介したアーティストは本当にライブパフォーマンスがすごいので
ぜひ、埋め込んだ動画を見てみてください。

今日を持って28歳になりました!
皆様、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


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